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私たちが普段使っている千円札。
裏返してみると、さりげなく富士山がデザインされています。
実はこれ、6番目の富士山なのです。
富士山はこれまでに6回、お札になっています。
最初が明治6年に発行された五円札(富士山と日本橋)
2番目が昭和13年の五十銭札(岡田紅陽撮影の富士山)
岡田紅陽さんは、富士山の写真家として有名なかたです。
3番目が昭和26年発行の五百円札(雁ヶ腹摺山から見た富士山)
4番目は3番目をリニューアルした昭和44年度版。
5番目は最近あまり見かけなくなった、旧五千円札(岡田紅陽撮影の富士山)
そして、今使われている千円札になります。
現在の千円札も岡田紅陽撮影の富士山です。
お札デザインに大人気!岡田紅陽さんの撮影した富士山は、
本栖湖湖畔から見ることができます。
先日、観光客のかたからこんな質問がありました。
「富士山の合目ってどうやって決めるんですか?」
・・・・・?
今まで、当たり前のように「5合目、6合目」と言って
いたのですが、改めて考えると不思議です。
そこで調べてみたところ、意外な事実が判明しました!
「合目」は、登山道の変遷や交通手段の発達によって
位置が変わってきたそうです。
つまり、昔の5合目は今とは別の場所にあったのですね。
一般的に「合目」は、登山の難易度により頂上までを十に区切って、
登山の目安にしたものだと言われています(定説はないそうです)。
また、昔の登山は修行であり、合目は安置された仏像を拝んだり
頂上を拝んだりする場所としての意味もあったものではないか
と考えられています。
この他にも、米粒を落としながら登って1合なくなったときに
そこを1合目としたという説や、
ランプの油がなくなったところを1合目としたという説もあります。
まるで、グリム童話のヘンゼルとグレーテル。
登山者が落とした米粒を、小鳥が食べる様子を想像したら
ほほえましくなりました。